ろうそくが燃える仕組みを簡単に解説!炎の温度はどのくらい?

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

ろうそくの火のゆらゆらを見ていると、少し落ち着くことはありませんか?

あったかい感じがありますよね。

ろうそくが燃える仕組みや、炎の温度はどのくらいなのでしょう?

そこで今回は『ろうそくが燃える仕組みを簡単に解説!炎の温度はどのくらい?』をテーマにお届けします。

どうぞ最後までお付き合いください。

ろうそくは何で作られているの?

蝋燭(ろうそく)は、和蝋燭と洋蝋燭にわけられます。

安価で慣れ親しんでいるのが洋ろうそくです。

日本独特の情緒・趣深さがあるのが和ろうそくです。

原料としては、洋ろうそくは「石油から採れるパラフィン」を用いています。

一方、和ろうそくは「はぜの実」や「植物性の蝋(ろう)」を使っています。

芯になる部分は洋ろうそくは「糸」、和ろうそくは「井草の髄からとれる燈芯」が用いられています。

炎の揺らぎ方にも違いがあり、洋ろうそくは小さく消えやすい一方で、和ろうそくは、大きく揺らぎ消えにくい芯であることが言えます。

製造方法も違い、和ろうそくは1本ずつ手作業で作られる一方、洋ろうそくは大量生産が可能です。

その製造方法から、高価なのは和ろうそくになります。

ろうそくが燃える仕組み

洋ろうそくの蝋(ろう)の成分はパラフィンできていることが分かりましたよね。

主に炭素と水素からできているんです。

点火すると、まず芯(洋ろうそくの場合は糸)に火がつきます。


(https://bit.ly/33938zS)

糸についた火の熱で蝋の成分であるパラフィンがとけて液体になります。

液体になったパラフィンは、芯を伝わって上昇し気化します。

つまり蒸気になるということですね。

炎のまわりから空気が入り込んできて、酸化反応が起こり燃えます。

燃えると多量の熱を発生するので、周囲の蝋を加熱して溶かしながら、燃え続けます。

一度ろうそくの芯に火がつくと、ろうそくの先は高い温度になります。

ろうそくがどんどん溶けて液体から気体になり続けるんですね。

そのため、ろうそくは長い時間燃え続けられるという訳です。

スポンサーリンク

ろうそくの炎の温度はどのくらい?


(https://bit.ly/39LNtc2)

ろうそくの一番温度が高い部分は960℃です。

ちなみに、ケーキなどに使われる洋ろうそくは70℃くらいで溶けてしまうので、熱いお湯に入れることで形を変えることができます。

また、素材が異なる和ろうそくは60℃くらいで溶けます。

溶けた蝋が体にかかると少々熱いお湯をかけられている感覚ですね。

もう少し詳しく見ていきましょう。

ろうそくの炎をよく見ると、炎の部分によって色や明るさが違いますよね。

ろうそくの炎の中には、炭素の粒子である「すす」が含まれています。

そのすすが熱くなって、明るい光を出しています。

炎の色が芯に近いところは、炎心(えんしん)といいます。

溶けた蝋が気体に変わっているところで、温度がもっとも低いです。

炎心の外側は内炎といって、オレンジ色に光って見えます。

ここは空気が少ないので、蝋の気体は完全には燃えていません。

炎の一番外側は外炎といって、温度がもっとも高いところです。

外炎は空気によく触れているので、酸素と蝋の気体が結びついて、完全に燃えています。

ろうそくの炎はもちろん、炭火も温度によって色が変わります。

真っ黒の炭に火をつけると、熱くなるにつれてだんだん赤くなりますよね。

500℃くらいだと暗い赤色をしていて、900℃くらいになると明るい赤色になります。

さらに1,000℃を超えると、もっと明るい黄色に光ります。

ろうそくとキャンドルは違う?!

キャンドルもろうそくも、同じものだと思ってる方もいるのではないでしょうか?

実は材料や製造方法、炎や煙の上がり方など、まったく違います。

まず、もっとも大きな違いは原料です。

上でも述べていますが、ろうそくが木蝋など植物性の素材が使われる和ろうそくに対して、一般的なキャンドルは石油由来のパラフィンが使われる洋ろうそくです。

キャンドルとろうそくは、芯の素材も異なっています。

キャンドルである洋ろうそくは芯に糸が用いられます。

非常に便利で使いやすいものですが、その反面、炎が小さく消えやすいのも特徴です。

一方和ろうそくは、タタミなどに使われるい草の中でも、その髄から取れる「燈芯」を使用しています。

一般的なろうそくは、竹の串に和紙を巻き付け、その上に燈芯を巻き付けていきます。

そのため、糸を使ったキャンドルに比べてに比べて太く大きな炎が立ち、消えにくいのが特徴です。

歴史はどうでしょうか?

キャンドルの歴史はかなり古く、最初に使われ始めたのは紀元前3~4世紀ごろだったと言われています。

ミツバチの分泌物である「蜜ろう」を原料として作られていたそうです。

蜜ろうはミツバチの分泌物で、巣の原料にもなるもので、加工も簡単だったため、エジプトやギリシア、ローマ、中国などで幅広くキャンドルの原料として作られたそうですね。

日本では、キャンドルが伝わったのは6世紀ごろで、仏教の伝来とともに中国から伝えられたと言われています。

やがて室町時代になると「木ろうそく」が誕生します。

これはウルシやハゼノキなどから取れる木蝋で出来たろうそくで、やがてこれが発展、江戸時代にはウルシやハゼノキの栽培が盛んになり、各地でろうそくが作られるようになります。

その頃のロウソクの芯にはモロコシやアシの茎が利用されていたそうですが、やがて紙製の芯が使われるようになりました。

ただし、この時代のろうそくは非常に高価なぜいたく品という扱いでした。

庶民の日常の明かりはなたね油などを使用する行灯が中心でだったようですね。

スポンサーリンク

まとめ

・蝋燭(ろうそく)は、和蝋燭と洋蝋燭にわけられる

・洋ろうそくは「石油から採れるパラフィン」を使っている

・和ろうそくは「はぜの実」や「植物性の蝋(ろう)」を使っている

・液体になったパラフィンは、芯を伝わって蒸気になり、炎のまわりから空気が入り込んできて、酸化反応が起こり燃える

・一番温度が高い部分は960℃ある

・洋ろうそくがキャンドル、和ろうそくがろうそくである

ろうそくが燃える仕組みも理科の授業のようでしたが、わかって頂けたでしょうか?

温度も高い部分では960度にも達するんですね。

是非、色々な場でろうそくの炎の明るさを体感してみてください。

最近では明るい電気が多く使われていますが、時々ろうそくを使うこともオススメです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です