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夏の塩分チャージには、日本古来から親しみのある梅干しもぴったりですよね。
日本の朝食は、白米と梅干しというスタンダードの朝も美味ですよね。
梅干しをよく見ると、黒い斑点があるのに気付いたことはありませんか?
カビなのか?それとも。。
そこで今回は、『梅干しに黒い斑点があるのは無農薬の証拠!カビじゃないの?』をテーマにお届けします。
どうぞ最後までお付き合いください。
黒い斑点は無農薬の証拠!
(https://bit.ly/2T3OsNe)
梅の黒い斑点は、「黒星病」という糸状菌によって起こる病害が原因です。
防除を怠ると梅の実に黒い斑点が沢山でき、果実の商品価値が低下してしまいます。
「防除を怠る」を裏返せば、無農薬である証拠とも言えます。
では口にしても大丈夫なのでしょうか?
大丈夫です!!
収穫後、梅干しになるべく塩漬けされたときにカビは死んでしまっています。
跡が残って黒い斑点になって残っているだけなのです。
でも、きれいな梅のほうが見栄えはいいので、黒星病の梅は商品価値がどうしても下がってしまいます。
梅干しの殺菌効果
では、梅干しはどんな作用があるのでしょうか?
梅干しの酸っぱさは「クエン酸」といわれるものが要因となっています。
そのクエン酸には、「強い抗菌や殺菌効果」があるとされているため、梅干しも殺菌・抗菌作用に優れています。
梅干に多く含まれているクエン酸による抗菌作用によって、胃液や胆汁液などの殺菌作用を増強され、腐敗食中毒細菌が増殖するのを阻止すると言われています。
かつては、塩分20%ほどの塩漬けが主流でした。
20%だと、しょっぱすぎるほどでしたが、それが殺菌効果に良かったとされていました。
しかし、現在は塩分軽減食も増えてきており、梅干し自体も減塩されたり、はちみつ漬けなどとなり、以前よりも殺菌効果は期待できないとの見解もあります。
ちなみに、腐敗効果はありますが、梅干しが触れて赤くなる部分のみにしか効果がないようなので、お弁当に入れる場合は細かくして混ぜ込む必要があります。
梅干しで疲労回復
「糖質の代謝を促し活性化させる働き」には、梅の酸味成分でもあるクエン酸やリンゴ酸などの有機酸が担っていると言われています。
これにより栄養素をエネルギーに変換する働きをスムーズがなります。
さらに、クエン酸は筋肉にたまった疲労物質である「乳酸」をエネルギーに変える働きがある。
つまり梅は、疲労回復効果があると言えます。
梅は生で食べてはいけない?!
多くの効果を持ち合わせている梅ですが、生のまま食べることはあまり良くないことをご存知でしょうか?
まだ完熟する前の青梅には「アミグダリン」という成分が含まれています。
アミグダリンは、体内にある酵素と反応するとシアンとなり、中毒症状を起こす原因になります。
シアン中毒となると、めまい、嘔吐、頭痛、下痢、より強い症状になると痙攣や呼吸困難にもなります。
シアン中毒になるには大人で300個ほど・子どもで100個ほど口にしないとなりませんが、生のまま食べるのはオススメしません。
特に「種」には青酸配糖体が果肉よりも10~20倍、含まれているようなのです。
10~20倍ということは、子どもなら5~10個で致死量に値します。
こわいですよね。
青梅が熟したり、加工することで無毒化されていくので、口にすることができます。
まとめ
・梅にある黒い斑点は、黒星病というカビ
・黒い斑点は無農薬の証拠
・梅干しは殺菌作用があるが、減塩社会になっており殺菌能力は少し落ちている
・梅干しのクエン酸が疲労回復に効果をなしている
・未熟の青梅を食べるとシアン中毒になる
梅干しはおにぎりの具としても人気ですよね。
梅干しのことを考えると口の中が酸っぱくなります。
身体に良いものですが、塩分には注意してくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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