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ついついハメを外して飲みすぎてしまった…。
飲み会の翌日は、二日酔いになる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
吐きたいのに吐けない…。気持ち悪い状態ですよね。
そこで今回は、『二日酔いで吐けない時はどうするの?嘔吐は生命維持装置の作動だった!』をテーマにお届けします。
どうぞ最後までお付き合いください。
吐けない時はどうしてるの?
みなさんは、気持ち悪いのに吐けないときにはどうしていますか?
強引に吐き出す方も中にはいるのではないでしょうか?
例えば、スプーンでベロの奥を刺激する、サランラップで指を3本まとめて奥を刺激する、塩水を飲むなんて方もいるようですね。
でも、実は無理やり吐くのは医学的にも良くないようなのです。
強引に吐くのはNG
指などを喉の奥に強引にいれて吐くのはNGです。
「吐く」という行為もいくつかの段階があります。
川崎医療福祉大学・医療技術学部の古川直裕教授によると、以下が嘔吐するまでの一連の流れなのだそうです。
1.気分の悪さを感じる
2.唾液が多く分泌される=自律神経反射が生じる
3.小腸から胃への逆蠕動(ぎゃくぜんどう)が起こり、小腸にある吐しゃ物を胃の中にためこむ
4.呼吸が一時停止する
5.吸息筋、呼息筋が同時に強く収縮する動きで強い腹圧をかける
6.食道の口側の部分と声門を締め、同時に吐しゃ物が腸に戻らないように十二指腸につながる胃の下部を閉じる
7.腹圧を使って、胃の吐しゃ物を一気に口から吐き出す
この流れを意図的にやることは、結果として一過性の逆流性食道炎になりかねません。
嘔吐した場合、食道を通るのはアルコールだけではなく胃の中の消化液も通ります。
食道を通る胃液中の消化酵素には、蛋白質を溶かす作用があります。
つまり、嘔吐した時の消化液で、食道粘膜は少し溶けてしまうのです。
これが、逆流性食道炎になりうる可能性を秘めているのです。
怖いですよね。
嘔吐は生命維持装置の発動
古川教授によると「人間に備わる生理機序の中で、生命を維持するための最も重要な仕組みの一つ」が、嘔吐なのだそうです。
どうやら生理行動のようですね。
嘔吐の生理学を考えると、
(1)腹部内臓刺激
(2)血液を介するもの
(3) 前庭感覚刺激
(4)嗅覚、味覚、視覚性入力によるもの
(5) 精神性入力によるもの
(6)中枢神経の刺激
と、6つのタイプに分類され、このうちお酒が原因による嘔吐は、「(2)に該当する」と、古川教授は言います。
大量のアルコールを摂取することで血中のアルコール濃度が上昇します。
体の防御反応として嘔気・嘔吐が起こるのがスタンダードなプロセスだそうです。
吐くこと自体は、本能的な生命維持機能と言えるため、我慢する必要はありません。
嘔吐する際の注意点
「嘔吐は我慢しない!」というのが分かりましたが、嘔吐する正しい方法を覚えておかないと、嘔吐物で窒息なんてことにもなりかねません。
上半身を起こして顔を下向きにして吐くと誤嚥(ごえん)を防ぎやすくなります。
指などを入れて無理に吐こう・吐かせようとせず、自然の嘔吐を待ちましょう。
酔いつぶれた人は、顔を横向きに寝かせると、急に嘔吐しても大丈夫ですので、この姿勢も重要です。
二日酔いにならないようにしよう!
そもそも二日酔いにならないことが大切ですが、なかなかそうも言えませんよね。
その気持ちもわかります。
しかし、二日酔い予防も重要なので、いくつかご紹介します。
1. 飲む際は水分をしっかりとる
飲む前・飲んでる最中・二日酔いになってからも水分補給が重要です。
スポーツドリンクやみそ汁もオススメです。
また、アミノ酸・ビタミンB1を中心としたサプリメントも消化に良いとされているので効果があるようですね。
2. ウコンを飲む前に飲む
市販でも売られていますし、よく効く方法ですよね。
ちなみに、ウコンは摂りすぎも注意が必要なので、ガバガバ飲んでおけばよいものでもありません。
大量摂取すると、ウコンからでる鉄分が肝臓に悪影響を及ぼすこともあるそうです。
ただし、効く人効かない人がいるのでその点はご了承ください。
3. 消化に良いものを食べよう
胃の中が未消化のため嘔気があるので、「食べない」というのも1つの手段ではあります。
食べるのであれば、消化に良いものがオススメです。
4. 節度をもって飲む!
自分でできることは、意識を失うまで飲まないことに尽きます。
周りにもストップをかけてもらったり、あおるコールなどはやめることも重要ですよね。
自分の適量、その日の体調を把握して、決して無理はしないことが一番です。
また、一気飲みをすると血中アルコール濃度が急激に高くなり、急性アルコール中毒の危険性も高まるので、絶対にやめましょう!!
まとめ
・吐けないときは、無理やり吐く人も少なくない
・吐くことは、生理的な防御反応の1つのため、我慢しない
・吐く際は、上体を起こして下向きに、横になっている場合は顔を横に向かせる
・節度をもって飲み会を楽しむ
二日酔いになってしまったときには、コーヒーがオススメです。
カフェインが血管収縮を和らげるため、頭痛対策になります。
さらに利尿作用もあるため、体内からアルコール分・アセトアルデヒドをしっかり出してくれる効果も見込めるようですね。
飲み過ぎは胃に負担がかかるので1-2杯が良いと思われます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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