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2018年12月に日本が国際捕鯨委員会(IWC)脱退を発表し、捕鯨問題が注目されています。
2019年7月1日に日本での商業捕鯨が31年ぶりに再開したというニュースが流れました。
日本では31年間、調査での捕鯨を行い、ほんのわずかな鯨肉しか流通していませんでした。
クジラ料理もなかなか目にしませんよね。
今回の商業捕鯨に対しては賛否出ています。
そこで今回は、捕鯨船についての情報を含めた『捕鯨船の給料や仕事内容は?海にいる期間はどのくらい?捕鯨はなぜダメなの?』をテーマにお届けします。
どうぞ最後までお付き合いください。
捕鯨問題とは?
2018年12月26日、日本政府は国際捕鯨委員会(以下、IWC)から脱退を表明しました。
1948年IWC設立時に「国際捕鯨取締条約」が発効されます。
その後、1972年動物愛護や環境保護の観点から10年間の商業捕鯨モラトリアム(一時中止)が採択されました。
1982年、モラトリアムを理由に日本は商業目的の捕鯨禁止となり調査捕鯨のみとなりました。
つまりIWC自体が捕鯨反対を示したことになります。
日本は1988年に商業捕鯨を中止しましたが、太平洋や南極海で調査を続けています。
このため、日本は反捕鯨国を中心とする国際社会から強い反発を受けてきました。
そして、IWCを脱退した日本は、先日31年ぶりに北海道・釧路港、山口県・下関港から捕鯨船が相次いで出航したため、今回賛否あがっているということです。
捕鯨船の給料は?
では、そんな捕鯨船での給料はどうなっているのか見ていきましょう。
一度捕鯨船に乗ると航路にもよりますが、1か月から半年は出向していることになります。
乗組員80人ほどの捕鯨船で南極への航路の場合、月額40万という情報もありました。
捕鯨船の規模にもよるかもしれませんね。
では、どんな仕事をしているのでしょうか?
捕鯨船での仕事内容は?
どんな仕事があるというと、実は色々な職種に分かれています。
まず、チームで長きにわたり船の上で生活するのでチームワークが必要になってきます。
ですので、協調性と忍耐力のある人たちの集団であることは間違いないですね。
さて、船員についてですが、船長からはじまり、機関士、砲手、機関士、通信士、鯨探士、航海士などがあります。
砲手とは鯨を捕獲するためにロープ付きの銛を撃ち出す捕鯨砲を搭載し、直接の捕獲に当たる船のキャッチャーボートの船首で捕鯨砲を操る人のことです。
キャッチボートはいまでは、目視採集船とも呼ばれています。
機関士とは、船内の機器類の保守・点検を行う人のことです。
通信士とは、遭難通信を行うなど、どんなときでも陸上や他船と連絡が取れる体制を維持する人のことです。
鯨探士とは、鯨を追いかける際に、鯨からでる音波を出して反射してきた音を判別して、クジラと船の相対角度と距離を知る鯨探機を操作する人のことです。
航海士は見張りや操船のサポート、停泊中に船の出入り口を見張るクォーターマスター、甲板長の補佐役をするストアキーパーなどに分類されます。
多くの人が乗船しているのがわかりますね。
捕鯨はなぜダメなの?
ここまで見てきたようにしっかり仕事としている人達もいます。
では捕鯨はダメなのことなのでしょうか?良いことなのでしょうか?
捕鯨反対国であるニュージランドなどの意見としては次のことが訴えられています。
・絶滅しやすいため鯨を保護するべき
・現在の日本で鯨を食べる必要性はない、消費量は減っている
・鯨の捕殺方法が残酷(爆発銛の使用が残酷)
海洋生態全体の保護が必要なため、日本消費量の減っている鯨をあえて商用捕鯨する必要がないというのが訴えの論点になっています。
一方、捕鯨の賛成意見としては以下が訴えられています。
・日本では捕鯨が伝統である
・鯨の種類(ナガスクジラやミンククジラ)によっては頭数が増えている
・世界が非難しているのではなく、捕鯨に対し無関心な人が多いだけだ
生態系の変化に伴う部分と、そもそも捕鯨に対する無知な人の多さが根底にあるとも言えます。
まとめ
・IWCから脱退し、2019年7月1日に商業捕鯨が日本で再開された
・給料は40万円/月前後と思われる
・船員は、船長、機関士、砲手、機関士、通信士、鯨探士、航海士など多くの船員がいる
・捕鯨反対派は、絶滅危惧を懸念し、捕殺方法の残酷なうえ、食べる必要性の有無を問題視している
・捕鯨賛成派は、確保されている鯨の種類が多くなってきたこと、関心をもっていない人が反対派に含まれている、何より日本の伝統であることをあげている
2019年7月8日豊洲市場で、31年ぶりの商業捕鯨で捕獲されたミンククジラの肉が初入荷したそうです。
水産庁は、「100年間捕獲を継続しても資源に悪影響を与えないとIWC科学委員会が認めた、極めて保守的な基準」として、捕獲枠の上限も設定しています。
調査捕鯨肉と比較し、赤身肉の卸値は1キロ当たり4000円前後と高値で値が付いたことになります。
まずは、客観的な事実をしっかり見極め、事実を知ることが必要なのかもしれません。
商業捕鯨にて鯨の売買が始まりましたが、歴史的・社会的立場に制約された考え方だけが進行しないように論議していく必要がありますね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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